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賃貸契約における原状回復について

1月 15th, 2020 | Posted by admin | No Comments
賃貸契約においては原状回復という言葉がよく使われます。「現状」ではなく「原状」という漢字で、弁護士などは「ハラジョウ」と呼ぶこともあります。では原状回復とはいったいどういう意味を持つ言葉なのでしょうか?原状回復について考えてみましょう。 賃貸住宅において退出する際に、広い意味で入居した時の状況に戻すことを原状回復と呼んでいます。 長年住んでいると、畳やフローリング、障子やふすまなどは色あせや汚れが生じ、傷や破れも発生します。また柱には押しピンの跡も残ります。仮に新築で入居した場合、新築同様の状態に戻すことはそもそも不可能です。賃借人は敷金を人質という形で家主に預けています。これから原状回復に要した費用を差し引き返還されますが、どの程度の原状回復をする必要があるのかは以前から数多くのトラブルを招き、裁判にもなってきました。 そこで1998年に国土交通省が「原状回復を巡るトラブルとガイドライン」を公表しました。これにより原状回復の定義が鮮明になってきました。 それによると原状回復は賃借人の故意または過失、善管注意義務違反、その他通常の使用ではあり得ない損耗などを回復することとなっています。例えば「タバコで穴をあけた畳」とか、「不注意で壊してしまった給湯器」などが対象になります。決して入居時と同様の状態に戻すことではなく、経年劣化で生じた損耗は問われません。柱の押しピンの跡も、常識的な範囲内での数であれば問題ありません。 昔は家主の立場が上で、借りる側は弱者という位置付けでした。しかし借りる側も決して家主の言われるがままになる必要はないということです。 家賃保証のフォーシーズ